第13章 心の声

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そう答えながらも、仁ってお粥作れたっけ? 料理できたんだっけ? なんて思ってしまう。 だって付き合っていた頃は作ってもらったことなんて一度もなかったし。 けれど出してもらったお粥はとっても美味しかった。 お粥を食べ終えて、薬も飲んで、また布団の中に入る。 ベッドのすぐ横で胡座をかいて座っている仁にちらりと視線を向けると、仁もあたしの方を見ていてどきんっと鼓動が跳ねる。 不自然にならないくらいにぱっと視線をそらしながら、気になっていたことを口にした。
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