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◇
次に目が覚めたときは部屋が薄暗くなっていた。
お昼頃には眠りに就いたはずだから、かなり長い時間寝ていたということになる。
ゆっくりと体を起こすけれど、さっきまで感じていた身体の重さとか気だるさがなくなっていて、頭も凄くすっきりしていた。
体温計に手を伸ばして計ってみると、薬を飲んだからか、たっぷり寝たからなのか、37.5度まで下がっていた。
そしてふと思う。
さっきまで居てくれた仁はどこに行ったんだろう。
もしかしたらもう帰ったのかもしれないな。
こんなに体が楽になったから、もう看病も必要ないだろうし、その方がいいけどね。
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