第13章 心の声

9/34
前へ
/34ページ
次へ
ここは学生用の1Kのアパートだから寝室兼リビングのワンルームしかない。 あとは玄関から部屋までの通路の右側にキッチン、左側にバスルーム、洗面所、トイレがあるだけ。 だからバスルームを出て数歩歩いただけで、ベッドにたどり着く。 脇に置かれているタンスから、ルームウェアを取り出してそれを着た。 そしてそのまま布団の中に潜り込む。 こうやって一人でいると、また脳内には凪さんのことばかり浮かんでくる。 それと同時に涙もぽろぽろと溢れてきた。 それでも布団に潜っているからか、いつの間にか意識が遠くなって眠りに就いていた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

397人が本棚に入れています
本棚に追加