栽培日記
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湿った和箪笥の扉を開き、僕の息子に似た菌類の調子を確認する。 傍から見たら、不衛生極まりないだろう。が、僕は違う。 勿論、最初は嫌悪していたが、一緒にいるうちに、次第に愛着が育まれてしまった。 愛情とは素晴らしい。どんな姿をしていたとしても、全てを受け入れてしまう。 だからなのだろう。僕はこの部屋の悲惨さを受け入れ、彼等と共存していた。
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