第九章

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『佐藤くんとなら話をしていいと、モデルの方からの申し出がありまして、我が社の評判もかかっておりますし、それならば頼むと、お願いした次第であります』 最後まで 聞き取った木山部長が 口を開いた 『事情は分かった。それで、お前は何をしてる』 『は? 何をって、仕事を』 『自分の部下の不手際を他部署に転がしたお前は、広報と営業が滞りなく仕事を進めるために、二つの部署をどう取り纏め、ホストの真似事をさせられている佐藤のフォローをしてるのか言ってみろ』 問いかけた数秒後 青ざめた表情で 立ち尽くすばかりの 広報部長に 見向きもしなくなり 席を外した 「それで? 上手くコトが運べたのか」 岩田に言うと 「部長だからな。失敗しねぇよ」 憧れに目を輝かせて 「SINOさんに広報部長代理と一緒に明後日、帰宅すると連絡があったらしいぜ」 胸を張り 大きく頷いた 「祝賀会? 変態のですか」 いや、変態っていうか 変態だけど 有能なデザイナーで 「友だちなんたよ、俺たちの。お前が一緒なら暸ちゃんも参加していいって部長に言われたし、な? 暸ちゃん」 頷いた暸ちゃんと二人 「お願い、真人くん」 手を合わせて 「頼む。一緒に食堂に行こう」 渋い表情の真人を 見上げた
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