第九章

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俺を見つめる目に 笑みに見惚れ 二人の距離を 埋めようと 手を伸ばした俺を 固く抱き締めてくれる 真人の 力強い腕の中で 「愛しています・・・・・・・・栄ー」 胸に染み入る 愛情に満ち溢れた声を 耳にした 「残念です。まつ毛の下でぷくりと膨れた目下袋を、俺の瞳を通してお伝え出来ないことが」 お前・・・・・・が 俺の パジャマのボタンを 一個外すごとに 指先を肌に滑らせ 唇をあて 舌を動かしたりしなければ 「んぅっ、 くぅ」 目を開けていられる シーツから 浮いた腰に差し込まれた手が 皮膚の 感触を確かめながら 前を 少し湿らせてしまった 俺のパンツを 足首から引き抜いた 「昼前に拝見したというのに、なぜこうも、愛らしく俺を誘惑するのか。誘わなくとも、俺はあなたの虜だというのに、悪い子だ」 俺の 股の付け根に 甘さの滲む声で囁きかける コイツが 馬鹿すぎて愛おしい 「好きだから・・・・・・、誘惑するんだ。お前のこと」 そっと 合わせていた内腿を開いて 真人の腰を 膝で挟み笑った
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