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自分の分身がどんな状態か
誰よりも
俺自身が分かってる
「涙目で見つめる理由は俺の希望を『可』として、受け入れて下さったということですね」
コイツは~~~~~
ほんの少し
右の口端を上げた梶川の
欲望に濡れた目に
ドキドキして
頭が
変になりそう
目線を
梶川の太い首にずらした
「就職祝いの話とか、聞いてないし」
「願望ですよ
あなたの全身を舐め回し、キスして、犯したい俺の」
あ、
組んでいた腕を解いて
一歩
足を踏み出した梶川の
形のいい
薄い唇が目の前にある
「・・・・・・・・・かじか わ」
好きな人の欲望を
肌で感じて
掠れた震える声しか
出せない
自分が情けない
「大丈夫、怖がらなくていいですから」
俺を抱き締めた梶川の服が
泡と
風呂の湿気と
俺の汗で濡れていく
「キスしてましょうか。ハニーの健康を確認するあいだ」
俺
コイツのこと
すごく・・・・・・・・・、好き
首を傾げ
無理強いすることなく
待ち続けてくれる
梶川に
「ん」
短い変事を返した
芝の一本一本まで
洗う気か!
言いたくなるくらい
丁寧に
恥骨を撫でる手に感じて
「かわいい、栄一さん」
イキそう
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