第四章

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キスと同時に 体を弄るゴツい手に感じて 喘ぐ俺の 口の中を愛撫する舌 太腿に押し付けられた 梶川の 熱く硬い岩に カァァァッと 全身が火照っていく 「あなたに忍び寄る男どもを蹴散らし守る俺は、いつまで待てば特別な男になれるのでしょう」 いやいや 俺に寄ってくる男は 100% 仕事だと断言できるぞ 「眉を寄せ喘ぐあなたの色っぽい表情 ルビーのように輝く美しい唇、真珠の双丘に隠された慣らしても慣らしても縮んでしまう慎み深い蕾を俺の筒で貫き大輪の花にしたい」 あ・・・・・・っ、くうっ 膨らんだ股を 揉み込む梶川の手首を 両手で掴んでも 引き剥がせない 「俺の願いを叶えられるのは栄一さんだけです。さあ、好きにしてと仰って下さい」 は・・・・・・・・・ぁ、んん 梶川のことは好き コイツになら 抱かれてもいいと思う だけど 誰もが振り向くいい男を 俺のような オッサンが 一人占めし続けられるわけが ないと思うと 別れが怖くなって 躊躇ってしまう 「・・・・・・・・・栄一さん」 パンツの中に 潜り込んできた手に 包み込まれ 「あ、 んあ くうぅ、 あっ」 翻弄されながらも 切ない声音で 俺の名を口にした梶川に 涙で滲む目を 向けた
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