第四章

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「知ってますか? あなたはイク寸前の切ない表情を、用を足し終えた時にも見せることを」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・死ぬ 恥ずかしさで 憤死してしまう ぽろぽろ 快感と羞恥で流れる涙を ペロッ 舌で舐めとったコイツの 「約束して下さい。無防備にトイレに行かず警戒すると、魅力的なあなたに男たちがついて行くことを自覚して下さらないと心配で、仕事になりません」 阿呆すぎる言葉を 羅列する口を 塞いでしまいたい 「ば・・・・・・っ、か」 休憩時間に トイレに立つのは 当たり前だろう 「あなたのこの表情を見ていいのは俺だけです。俺の留守時は個室を利用するよう心掛けて下さい」 俺を見据える梶川の 嫉妬と 怒りの籠もる眼差しに ぶるっと 腰が震えた 「お・・・・・・・・・まえ  が     のぞむ なら」 霞を追い払いたくて まばたきを 繰り返しても 柔らかな雰囲気を纏う 梶川の 微笑を浮かべた顔が 涙でぼやけてしまう 「かわいすぎです、栄一さん。あなたの全てが愛しくて堪らない」 俺と梶川の 息づかいが重なっていく 好きです、栄一さん 囁く梶川の吐息を 胸に吸い込んで思う
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