夫婦の時間

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食堂 エル「ほやぁ、相変わらず凄い人なのです」 セル「相変わらず慣れんか。人が並んでいるのは」 エル「んー……そうなのですけど、ずっと気になっている事があるのですが……」 セル「何だ?」 エル「何で私達二人しか食べないのにこのテーブルは細長いのですか?」 セル「考えた事も無かったな」 エル「え!?」 セル「そう言えばエルナには話していなかったな。このテーブルは初代からずっと使われて居た物だから恐らく趣味だろうな」 エル「へぇ……」 セル「だからといって何の特徴も無いがな。強いて言うなら侵入者を魔法の鎖(めっちゃ頑丈)で拘束する位だ」 エル「うわぁ、凄いのです。今では宝の持ち腐れですね」 セル「ああ。まったくだ」 新人執事「なぁ、あれって確か幾千万人の血を吸った呪われし拷問台『グロセポネ』じゃね? めちゃくちゃ似てるんだけど」←小声 ベテランメイド「うん。正真正銘、グロセポネよ。ああ言う風な用途でしか使われなくなったって事は、この世界も平和になった証拠よね」 新人執事「だなー」 セル「……(聞こえているがここは穏便に給料50%カットだけにしておいてやる)」
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