温室タンサ

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 額に手を当てうなだれていれば、逆の肩にも手が置かれる。 「・・・そうさ、私らに任せな? ハッタリかまして何でも解決してみせるぜ?」 「・・・また聞いてもいないのに・・・おたくが“フェイスマン”なのね? で?残りの二人はどっちがモンキーでどっちがコングなの!?」 ドンドンと苛つきが増して噛み付かんばかりの勢いで残りの二人に声をあげる。 「・・・よぉー、お待ちどぉ! アタシこそ・・・部長!・・・やっぱりコレやんなきゃダメなの!?」 「ケイ!・・・奇人、変人?」 「・・・だから何っ!?・・・あ~!条件反射で・・・」 「・・・・・・」 この際だから、もうしばらく放置してみようと思うんだ、私。 部長とフェイスマンは上履き緑、モンキーは青だから二年生。 残った一人に目をやれば上履きが赤の一年生・・・全く通り名とは程遠い、ちみっこい可愛いお嬢ちゃんがおりましたとさ。
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