7.ママのお見合い

21/23
前へ
/1751ページ
次へ
 十数分後、何食わぬ顔をして木村と柚樹は席に戻った。 少年の身体を思う存分味わった木村は、さっぱりと落ち着いた気持ちになる。  冷静になって彼は気付いた、来夢の存在に。 ガラス玉の様に輝く大きな薄茶の瞳、ゆるくカールした金褐色に近い髪。 ふっくらとした白い肌に至っては、世界最高の人形職人が創造しうる限りの美を結集させたビスクドールのようだ、なんて愛らしい美少女だろうか――。
/1751ページ

最初のコメントを投稿しよう!

795人が本棚に入れています
本棚に追加