8.しそーのーろーが治ったら

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 ソファに戻ってコーヒーを飲んでいるとドアホンが鳴る。 朝っぱらから面倒やなとボヤきつつ、西はもたもたと玄関へ向かう。  ドアを開けるとその前には、つぶらな瞳を涙で潤ませる佐藤柚樹が居た。 あぁ木村に変わったんやっけなと気付いたところで、少年の涙の理由を彼は考えるのだった。  久しぶりに見る西の顔、いつも柔らかに微笑んでいるような細い目。
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