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中から飛び出して来たのは、見た事も無い人だ。
華奢で背の高い若者――パーカーのフードを深く被った白い顔にはサングラスをかけており、雰囲気からしてタダ者ではない威圧感がある。
そのオーラに気圧された柚樹が後ずさると、見知らぬ若者はフードを脱いでサングラスを外す。
脱いだフードから陽光のように輝く豊かな髪が流れ出し、サングラスを外してあらわになった顔を目にした途端、少年の呼吸は止まりそうになった。
――ママ!!
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