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彼女が誰だか分かった柚樹は、もう迷いなく真っすぐに駆け寄る。
陽光を背に光り輝く美少女は、飛び込む彼を両腕を広げて胸に受けとめた。
「あははっ、お兄ちゃんは全然変わってないねっ、ちっさくて可愛いし!!」
あんなに小さかったクセに、そう言って兄を笑う妹は頭一つ分背が高い。
きつく抱きとめられた胸はふくらみ、もう子供ではなく大人の女性のものだ。
そんな事実に顔を赤らめながらも、未だ小さく幼い身体の兄は、豊かな胸に顔を埋めてむせび泣く。
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