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「まぁ木村さんが来てくれはるならカンチョウせん方が喜ぶかもなぁ~」
西は明るく笑い飛ばす。
三十分くらいで彼の所へ行く約束をし、柚樹は電話を切った。
「・・・・・・お兄ちゃん、ママは?」
電話で起こさないよう気をつけたのに来夢が目を覚ます。
まだふにゃふにゃしていて、ぼうっとした感じだ。
ママか、柚樹はどう答えたものだか困った。
11才の自分はママの事をもう諦められるけど、7つの来夢はまだママが恋しいだろう。
でも居ないものは仕方が無いし、そろそろ現実というものを理解してもらいたいような気もした。
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