18.ゆがんだ正義

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 微笑みの天使園からの脱出を手伝ってくれるのは、来夢にとって意外な人物だった。 七威人に可愛がられるのをやっかみ、彼女をしつこく虐めた麗である。 エマの一件があってからは虐めてこなくなったとはいえ、やっかむ程好きだった七威人との逃亡を手伝ってくれるなんて、麗らしくないと思わざる得ない。 「ナイトが居なくなるのはさびしいけど、アンタが居なくなれば、パンサープロは私を引き取ってくれるだろうしね!」  小首を傾げる来夢に苦笑しながら、麗は逃亡計画に加担する理由をそう説明してくれる。  それはとても彼女らしく、納得するのに充分なウィンウィン事情であった。
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