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柚樹は小さな妹を誇らしく思い、茶色い髪をくしゃくしゃにする。
来夢は色素の薄い瞳をきらきらさせ、飛びきりの笑顔を見せた。
ママが時々言うように全く天使ちゃんだ。
「ぜったい、ぜったい帰ってきてね・・・・・・」
泣きそうなのにガマンする来夢、髪をくしゃくしゃにしてぎゅうしてもまだ足りないほど可愛い。
でも差し迫ったところ、お金が足りないのが問題だ。
キッズケータイをポケットに突っ込み、柚樹は名残り惜しさを振り切る。
そしてマンスリーマンションの、1Kの部屋を後にした。
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