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「!?」
田中の力強い腕が俺と石炭を抱きしめてくる。
待て待て待て待て!!
なんだこの状況!?
「た、田中っ……」
「俺の心臓、すごい速いのわかる?」
キャパオーバーな台詞の連打に、コクコクと高速で頭を振り続ける。
俺と田中の間には、存在感たっぷりの石炭の袋があって、本来なら相手の心臓の音なんて感じるわけねーのに。
にも関わらず、ガンガンに伝わってくるって……
どんだけドキドキしてんだよ、田中!?
いや、俺もバクバク言ってますけどね!!
いろんな意味で!!!!
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