プロローグ

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綺麗だ… いや、決して綺麗だなんて言えるような状況では無いのだけど だってさっきまで生きてたやつのもつが…これを考えるのはちょっとよそう けれど、いやだからこそその惨状の中にいるお前が綺麗に見えるんだろう そいつは、俺を振り返り、言う 「朱雀」 何度この名を呼ばれただろう 長年共にいたからか、名前を呼ばれるだけで何が言いたいのか分かるようになってしまった 「朱雀」 「…クスッ、分かってるよん」 俺たちは、闇に紛れていく
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