サーファー

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「おーっしゃ、じゃあ男4人でサーフィン・デビューしちゃう?!?!」「きゃーあたしもやりたぁ?い!!水着どうしよ!?」 「ややや、ちょっと待てって!!」 「俺達、トランクスのまんまで良いよな?!?」「え、ボク、ブリーフだけど、、、」 「ダメだってば!!」 ズレズレの会話を楽しむのが彼ら流、というのをもちろん知らないタケルさん。 「いっそのことフルチンってどうよ!?」「や?だ?!見たくなぁ?い?!!」 「ダメダメダメだぁぁぁーーめぇぇぇーーーーーーー!!!! 明日はダメだったらダメェーーーー!!!!!ぜぇったいに。ていうか、オレの車、軽だし、二人しか乗れないもんねーーーーーーー!!」 両手のひらをブンブンさせながら、顔を真っ赤にしてみんなの会話を止めようとするタケルさん。 その子供みたいな身振りが可笑しくて、一瞬、顔を見合わせて沈黙の後、みんなで大爆笑した。 「ギャッハッハッハッハ!!!!!」 「タケルさん、超うけるーー!」 「今の動き、かわいぃー!」 「ほんと、年上と思えなーい!!」 「冗談すよ!海行くから飲まないなんて言うから、ちょっと困らせたかっただけです!」 「な、なんだ、君たち!兄サンをからかうなんて!近頃の子供は生意気だぞ!」 後輩のユウキ君にそう言われて、タケルさんはほっぺを膨らませて怒った表情を作った。 で、またそれを見てみんなで笑った。 ひとしきり笑うと、ちょうど追加の飲み物が運ばれてきた。 お店のお兄さんは、まとめてあたしの前に新しいグラスを置いて行ったので、あたしは自分とラフテーの泡盛と、ゆりえちゃんのサワー以外を奥のテーブルに順にまわす。 すると、新しいビールを手に取ったレナちゃんは、 「私、ちょっとマジでサーフィンの話し聞きたいんですけど、そっち行ってもいいですか?」 と、堂々と席替え宣告をして立ち上がり、タケルさんの方へ歩きだした。
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