あってたまるか！

ﾞレイﾞ

ジ「 それらがどうしてこの少年のせいだと言えるんです？」

周りのみんなはキョロキョロしている中
男がひとり歩いてきた。

男「 それはな。農産物はコイツの家の周囲から育たなくなり、病はコイツの両親が一番初めになり死んだからだよ。その他に理由がいるか？」

そう言って勝ち誇ったような顔をする男。

確かにこの少年は魔力を多く持ちながら自分で制御しきれていない部分がある。

それは農産物や弱っている人には毒なのかもしれない。だが、決して故意にやっているわけではない。

少年がコントロールさえ出来れば、この村など上手く守っていけるというのに。

そして、男は続ける。

男「 そんなにソイツが気になるなら、持っていってくれよ。此処にいても疫病神になるだけだからな。」

そう言うと男は笑いながら去っていった。

取り残された少年と私。

ジ「 なあ、少年。私と一緒に来ないか？」

そう聞いて見るも少年は首を横に振る。

少「ダメ...。僕いないと。村が...。 」

少年の言っていることがよくわからず、彼の家に1度行ってみることにした。