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次の日の朝。
ノアの旅立ちは1週間後となった。
ノアは今までお世話になった竜達に挨拶を済ませ、いろいろな話をした。
リン達の母親にはこちらが止めるほど感謝された。
リン、ロン、ランには1番寂しがられた。
また来ることを約束したらまだ寂しそうだが、応援してくれた。
ノアは最終日に、人間界で過ごすルールを自分なりに決める。
「1、竜達のことは秘密
2、魔力量は隠す
3、ギルドと呼ばれるものに入ること」
ギルドにはドラゴンの討伐依頼が入るらしい。
それを受けて、自分が転送できれば……
ノアはそう考えていた。
詳しいことは人間界に行ってみないとわからないらしい。
竜達の長であるフリューも人間界には数回しか行ったことがなく、詳しくはわからないのだ。
人間界への転送当日。
『ノア。頼んだぞ。』
『ん、任せろフリュー』
転送場所のフリューの屋敷には、フリューとリン、ロン、ランがいた。
『のあー…』
『ばいばいなの…』
『またきてね!のあ!』
リンとランは寂しそうに、ロンは明るく見送ってくれる。
『また来る!それまで……またな!』
白い光に包まれて、ノアの意識は落ちていった。
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