第3章

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 正人は何も答えず、重たい空気が流れていたが、しばらくして、清音が口を開いた。 「とりあえず、信じたんなら、協力してくれないかな」 「協力?」正人は顔をあげて清音を見た。 「この石、なんとかしたくて色々考えてたんだけど…まさか私にうつってくるなんて思わなかった。何とかする方法考えて欲しい。」清音は正人を真っ直ぐに見た。正人は珍しく清音に直視されて、目を離せずにいるようだった。 「誰に話しても別に構わないから…信じないとは思うけど」 「……わかった。今日これ借りて良いか?考えてみるからさ」正人は力なくノートを掲げた。  清音はうなずいた。
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