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ウィリアム・カーターもしっかりと返答する。
「もしもまた誤空爆したら責任取れるのか!これ以上怪我人を出さないためにも空爆を一時中止しろ!」
場内が騒がしくなり出した。
「そうだ!そうだ!中止しろ!」
「有志連合として空爆を継続しろ!」
空爆に対する意見は十人十色であった。
海軍長官が「静かに、空軍長官から意見があるそうだ。」と言い放った。
その一言で場内が静粛に包まれた。どうやら、海軍長官は場内の空気を変えれるようだ。誰かがそう思った。
「空軍長官、意見をどうぞ。」
海軍長官がそう言うと今度は海軍長官の左側の男性が立ち上がる。彼は日焼けしているせいなのか少し若く見えた。歳は30代前半だろうか?
「皆さん、こんにちは。私が空軍長官のトーマス・シャーマンです。状況から判断して、無人機による空爆は一時中止致します。」
海軍長官やアメリカ国防情報局長官が安堵のため息を漏らす。
海軍長官が結論を出し始めた。
「これをもって、無人機による空爆を一時中止し、人工知能搭載無人機が味方に空爆したことについては、有力情報の入手次第で原因解明を一部の機関に任せようと思います。今回の会議は以上です。解散!!」
「あ~、やっと終わった。」
「人工知能が反乱するなんてこわいなぁ。」
「今後が心配だな。」
場内に居たたくさんの人々がそれぞれの不安を抱いていた。
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