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コンピュータ大反乱
2045年10月6日【金曜日】午前6:45ー日本・神家ー
直哉はテレビのニュースに衝撃を受けた。
2人の男女が人工知能について報道をしていた。
男性ニュースキャスターが口をもごもご動かす。
「10月6日未明、一部の人工知能が反乱を起こしました。只今、東京都の第一機動部隊と第二機動部隊が鎮圧をしていて事態はこれ以上深刻になることはないようです。」
女性ニュースキャスターの方向にカメラが移動した。
「人工知能の反乱についての歴史を見てみましょう。」
「2015年の日本の人工知能は現在ほど性能が良くなかったのですが、このときにすでに人工知能は悪いことを度々起こしていました。」
男性ニュースキャスターが質問してきた。
「その悪いこととはどんなことでしょう?」
「2015年の調査結果によると、、、迷惑メールの約3割は人工知能からの送信や、オレオレ詐欺にも人工知能が関与するといった事が起こっていました。」
「へぇ~、2015年の人工知能にはそんなことをするまで性能があったのですね。」
直哉は2人のやり取りを朝食を取りながら見ていたが、テレビ画面の右上の見出しが気になっていた。見出しには「人工知能反乱」と表示されている。
しかし、それでも気になる理由はこれまでに人工知能が反乱するなど、人工知能の歴史を振り返ってもないからだ。
今回の反乱は一部の人工知能が関与しているが、大きい反乱だったらしい。
しかし、コンピュータに意識などあるだろうか?直哉はそう思っていた。
そんなとき、テレビから最新情報が報道されていた。
「人工知能は自ら反乱を起こしたわけではないという事が判明したそうです。なんと、誰かが反乱を起こした人工知能にハッキングしたらしく、それで人工知能を操ったそうです。」
直哉は納得し、「なるほどね」とつぶやいた。同時に「誰かがまたこんな事起こすだろうか?」という不安も感じた。
この日は学校があるため直哉と幸樹は朝食をすぐに食べ終え、家を出た。テレビのディスプレイには、まだ人工知能について報道している男性ニュースキャスターが映し出されていた。
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