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あまりにも上手くいくものだから自然と口角が上がってしまう
「何を笑ってる」
「隊長、こいつガキですけどかなりの上玉ですよ。ガキの癖にいいカラダツキしてますし」ヒソッ
「領主様に引き渡したら"また"何かボーナスがあるかもしれませんよ」ヒソッ
ヒソヒソと内緒話をしながら兵が舐め回す様な視線で私を見る
("また"ねぇ…)
私はこの答えを知っている
だからこそこの気持ち悪い笑みを浮かべているキモエルフ共に蔑みの目を向ける
「あはっ…あはは…!」
馬鹿って何処までも馬鹿なんだね
力の差も測れないなんて
この状況で笑っている私を見て不思議そうに、そして頭のイカれた奴でも見ている様なキモエルフ共
呆然としているキモエルフ共の無言を破ったのは私
「ねぇ…あなた達はミクロシア家の兵だよね?」
「あ、ああ…そうだ…」
「じゃあ聞くよ?
最近捨てたミクロシア家の魔盲の子、どう思ってた?」
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