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ーー翌日、スヅが虹を作った4枚のガラスを通り抜けた光は、教室中いっぱいになった。
て言っても、その異変に気付いているのは、この世界でまだオレだけだがな!
6時間目、古典の授業もロクに聞かず、眺めてた。
スヅの窓ガラスを通り抜けた光は、見えるわけないんやけど、なんだか、その光まで虹を抱いてつやつやになったような気がした。
そんな、つやつやな光が、教室中どんどん注ぎ込まれていく。
恒星・太陽のネツカクユーゴーハンノー(熱核融合反応!)はハンパないんじゃけえな。 もう、光はどんどん、どんどん注ぎ込まれるん!
スヅ、
スヅ、
こんなところに、秘密があるんな?
オレ、この窓見ても、今までだったら、よく磨いとるとか、そんなんすら気付かなかったんやろうけど、
こんな何気無いガラスの上に、ある瞬間、ひっそりと、虹が乗っかるんな。
スヅが磨かんと気付かんかった。
“息を潜めろ、秘密がある!”
って、スヅが気付かせるんよ。
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