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オレは、放課後の教室にあんまり他の奴が残っていないか、立ち聞きされないか、周りを確かめてから切り出した。
「あんな・・・。
スヅとオレだけの秘密やぞ?
守れるか?」
「うん。
何?」
スヅは真剣にオレの目を見詰めた。
オレは声を潜めた。
「あんな、知っとるか?
ニンゲンも植物みたいに種子(タネ)を蒔くん。
しかも、寝ている間に・・・!」
「種子・・・?」
「そう。
オレ、最近、時々、起きたら種子を蒔いていることがあるん。」
「え・・・?!」
スヅの目が一瞬止まった。
「なにそれ?
どういうこと?!」
「ん・・・。知らん。
とにかく、起きたらコトは済んでるん。」
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