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スヅは少し難しい顔をした。 「なにい? ソレ、保体で言ってたアレのコトやろ??」 「ん・・・。そうとも言うな。」 「心配せんでええってセンセーようたが。(言ってただろ) 男ならみんななるって。寧ろ嬉しいことだって。」 「それはそうやけど、実際なってみるとオレちっとも嬉しくない。 なんか、情けなくて、みっともないニンゲンになってしまった気がするん。」 「そんなことないって。男はみんななるん「オレ! オレのスキなヒトが夢にでてくるん。逢えてすっごい嬉しいんよ? ・・・そんでも、起きたら、オネショみたいなことになっとるん。 こんなん、オトコとして情けないじゃろ?!」 「そんなことないって! りょおちーん!どしたん?悩み過ぎじゃろ?」 「オレ、 オレ・・・」 スヅがなだめようとしてるのは分かってたが、それとは反対に、オレの頭の中では、ばたばたと抑えていた感情が暴れだしていた。 .
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