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サミシイ・・・・
あのオトコだれや?
スヅはヤツに、頭、ゴロにゃんしとったぞ?
兄ちゃんか?
なんで、スヅはあんなに上機嫌だったんかな?
コッチには余所余所しいくせに、楽しそうで・・・
はッ!!
「オマエかっ?!」
ばっと後ろを振り向くと、しれっと制服姿の女子チューセーが!!
さーこや!!
「今、スヅに勘違いされたんか?!このドぐされ縁だけのオンナと!!
だからスヅはオレに気い使って、笑いながら行ったんか?!」
「はあっ?!なんか文句あるん?」
「じょーだんじゃないわっ!!オマエが今、オレの名前、大声で連呼するけえ、見られてしまったがっっっ!!!ガッコーで噂にでもなってみろ?!!」
「鶺鴒(セキレイ)女学院の女子とウワサになれるなんて幸運なオトコよのー。りょー、感謝しーや?!」しらり。
「するかっ?!」
「ま、あきらめ。
アンタとあたしは、悪いけど、オニアイじゃ。」
「気色ワルイことホザくなあっ!
・・・いや、待てっ!!
オレのスヅは噂なんかせん!!
そうじゃ、オレのスヅじゃけ、そんなんせん!!
はっ?!
でもッッ、
スヅに誤解されとるぞっ?!
違うんじゃ!!
さーことはなんもないけっ!
誤解じゃけっっ!!
スヅぅっっ!!
スヅうぅぅッッっっ!!!
うああああッッ!!
終(しま)いじゃあっっ!
オレの人生、このままでは終いじゃああああッッ!!!」
オレは頭を抱えてその場に撃沈し、しばらく動けなかった。
・・・が、
やがて不自然な静寂に気付いて顔を上げた。
「っっ!」
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