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そして、今度はオレがスヅのパラパラを観せて貰った。 土に埋められた種。 その上の空の雲行きは怪しく、やがて、厚い雨雲で真っ暗になって大粒の雨が降り出した。 「どしたん?コレ。 なんか、いつものスヅと違うな?」 「ん?そう?」 「・・・んー。 なんかスヅのストーリーはハッピーなのが多いから、意外やったな。」 「ま、いつもいつも、そんな、のほほんとはしとらんのよ。」 と、スヅと話していると、突然、 「おっ!! スヅキぃぃーー!!」 と、大声がして、オレとスヅが座っていた席を、わっと4人のグループが取り囲んだ。 「スヅキいい?! オレら、オマエにちっと聞きたい事あるんじゃけどお?」 ホントに突然でオレもスヅも驚いた。 そいつらは、感じ悪くヘラヘラ笑ってる。悪い予兆だ。 .
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