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「またまたあ!オマエらアヤシんよ?」
「そうじゃな。いっつも二人だけでツルんどるしな。仲良過ぎ?」
スヅへの疑いをなんとか払拭したくてオレはデマカセを言った。
「ホンマに違うんじゃ!
オマエらの知らん人じゃ!」
「りよーちん、それ嘘じゃろ?」
「嘘じゃないわ。
スヅの相手だってオマエら知らん人だったんじゃろ?!
オレだって知らん人なんよ?」
「げえええええっ!
ここのクラスには、二人もホモがおるんかっ?!」
「オマエらホモじゃけ、そんなに仲よかったんか?!」
「違うわっ?!
そのヒトのことはスヅにも今初めて言っとるけえな?!」
「どっちにしろ類友(ルイトモ)やろ?」
「げっ!ホモダチ・・・、キツいわあ・・・」
コイツらの話は終わりそうも無かった。
「オレ、オマエらの話には付き合ってられんわ!
スヅ、行こっ!!」
オレは椅子を、がたんっと派手な音をさせて立った。
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