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案の定このおっさん、ギルドマスターだったらしく竜の魔石を買い取って貰えるらしいのだが・・・
「ただし条件がある」
「へ?」
「お嬢ちゃんみたいなのが最下級のランクじゃおかしいしな」
あ、言いたいことわかった・・・
「つまりランクを上げるってことですね?」
「話が早いな、そういうことだ」
「で?大体どこまであg「Sランクだ」ですか?・・・え?」
「まあ高難易度の依頼を幾つか受けて貰うがな、だから後1月くらいかかるだろ」
「え?嫌ですよ?第一王都で昇格したら王都での所属になるんですよね?A以上は止むを得ない場合じゃないと所属するギルドに常駐するのが決まりじゃないですか?・・・第一に僕、西の街に帰る途中なんですけど?早く帰らないと家族が心配してると思うんで」
と言うと、おっさんは考え込むと何かを思いついたように手をポンと叩いた
「なら手っ取り早くSランクまで上げちゃうか?」
なんか嫌な予感がする・・・
「今王都にはSSSランクのセラフィとジークが居るはずだからな・・・」
SSSランクが二人、流石に俺でも聞いたことあるな・・・
雷帝セラフィと聖騎士ジーク・・・聖騎士ジークの方が名前負けしてるな・・・
「で?そのSSSランクの冒険者がどうかしたんですか?」
「二人を叩き伏せてやれ、彼奴ら、暫く自分よりも強い奴と戦ってないとか愚痴ってたし喝でも入れてやれ、ランクもSまであげた上に常駐しなくてもいいように取り計らってやる・・・本当はそれ以上でもいい気がするんだが俺一人の権限じゃそこまでが限界だろ・・・」
「そもそも、その二人と戦う必要あるんですか?流石に僕じゃ手も足も出ませんよ?もう魔石売らなくていいんでこの話止めにしません?」
「何言ってるんだ?手も足も出ない?逆だろ?いいからやれ」
・・・このおっさん無茶苦茶だ・・・
俺は若干不安になりつつもこのおっさん馬鹿の強制依頼?を受ける事にした・・・どうしてこうなった!?
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