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「とって食いはしませんって」
なんてな?
――――
「――ぶひゃひゃひゃひゃっ!」
まいった、まさかすっ転ぶなんて想定外。
俺は自分の足につまづいてしまって、ユーキ君を掴んで耐えようとしていたのに一緒に転ばせてしまったようで。
なんといいアングルか、ユーキ君が俺に被さるようになっている。
必死に腕で耐えている。
「はーっ、ごめんごめん。まさか自分の足につまづくなんてねぇ」
やっぱりまた、いひひひ、と笑いが出る。
こうも早く事が進むのか、と。
「……だいじょぶっすか? 酔っ払いさん」
「ああ、大丈夫大丈夫。ユーキ君は?」
おっと、君付けで呼んでしまった。
まぁいいか。
「――ユーキ君」
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