5818人が本棚に入れています
本棚に追加
「このスキルでレベルMAXになってる適応力ってなに? なんかすごいの? チートなの?」
“もう発動してるじゃん。この状態、別の世界に来ちゃってるし、玉が浮いてるのも受け入れてるし、扉のない部屋に詰め込まれても発狂しないんだよ?”
「ついでにその空中に浮いた変な球体はしゃべるし、俺の最大HPは死にかけの3だしな! ある意味この現状受け入れスキルはチートだな! なんでも受け入れるんだから」
クソの役にも立ちやしない!
ゴミスキルじゃねぇか!
時間の経過と共にどんどんこの世界で生きていける自信が無くなってきたぞ!
「他のステータスは……人の服をくたびれたとか気になる所は何ヵ所かあるがまあいいや。外に出たいんだけど」
“外には出られません!”
「なんでだよ! さっき出られるって言ってたじゃねぇか! 何なんだよお前」
“だって出口ないし。どうやって出るんですか? 掘るんですか? 出口作れば出れますよ~”
この人をバカにした感じが俺のストレスを増幅させてくる。
「はいはい、じゃあ出口作ります。地上へ繋げてくださいな。変な球体さん。おいくらですか?」
“出口に50円、そこまでの通路に50円。計100円也”
今の俺には高いな。というか、
「これ、支払えなかったらどうするの? ずっと地下に籠るしかないの? 死ぬまで?」
“そりゃそうなるでしょ。別に土が硬い訳じゃないから手で掘るんじゃないかな?”
平然と何言ってんだコイツ。
最初のコメントを投稿しよう!