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家に入ってからわかったこと。 それは、男の人がとても整った顔をしているということ。 芸能人、そう言われればすんなり信じてしまえるほどのイケメンだった。 「着替えとかはないんで、とりあえずタオルだけ使ってください」 うちには、貸してあげられるような男物の服はない。 「・・・ありがとう」 そう笑ったその人は本当にかっこよくて。 思わず見とれてしまうほどだった。 「・・・なにかありました?」 この状況、なにかないわけがないのに。 「・・・」 男の人から返事はない。 「まぁいいですけど。とりあえず、、、光本 華歩里です」 見ず知らずの男の人を家にあげた上に、名前まで教えるなんて不用心だろう。 一応、誰にでもなく弁解するなら、誰彼構わずこんなことをしているわけではない。 「・・・大槻 勇士(オオツキユウジ)です」
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