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「…くそっ、濃霧さえ晴れれば…!」
一応俺は少年や女の子が攻撃される前に炎魔術で敵を倒す事が出来たりする。
だけどもそれをすると少年のためにはならない。
そして、女の子だけにそうやると怪しまれたりもするので…
少年と女の子が地味に植物型の魔獣の攻撃を食らって苦戦してる中、俺だけ無傷っつー状況に。
俺は植物型の魔獣が近づいて来ると弱めの炎魔術で燃やし、後は少年達が倒し終わるのを待つ。
ものっそい無駄な時間を過ごしてるような気がするけど、多分気のせいだ。
…そう思いたい。
いや、そう思わないとやってられん。
「あー!もう!一気に駆け抜ける!」
「…うん」
見え辛い場所で敵と戦うこの状況にストレスが溜まったのか…
少年はいきなり叫んで走り出す。
女の子も一歩遅れて走り出し、俺はさらに一歩遅れて少年を追いかけるように走り出した。
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