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そんなある日、アフロな妻が俺にプレゼントをくれた。
礼を言い、プレゼントの箱を開けると、なんとそこにはアフロのカツラが入っていた。
「ふざけんな」と、俺。
「だって、近所の奥さんに言われるんですもの」と、アフロな妻。
「何てだ?」
「お宅のご主人、まだアフロじゃないんですのねって……」
その言葉を聞いて思った。俺は知らぬ間に、妻を追い詰めてしまっていたんだと。
俺の頑固な性格のせいで、妻に肩身の狭い思いをさせてしまっていたんだと。
その日、妻は黙って床についた。
夜中に目を覚まし妻を見ると、目から涙の通った線が残っているのに気付く。
俺は、妻のアフロを撫で、アフロのカツラを手に、洗面所へと向かった。そして、鏡の前で恐る恐るとアフロを装着。
「悪くない」そう思った。
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