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さて、念願叶ってやっとウンコが出来るようになったわけなのだが、ここで焦りは禁物である。
あくまでもクールに、
「小をしにきたんだけど、ついでに大もやっとこうかな」
くらいの余裕を持たなくてはいけない。
落ち着いて、ズボンとパンツを下ろしたら、便座が降りてるのを確認して、座るんだ!
そして出すんだ!
想いの丈を!
出た!
スッキリした!
天国だ!
俺は、死ぬほど消臭スプレーをして、完全にウンコの余韻を消し去り、爽やかにトイレを出た。誰も、俺がウンコをしてきたなんて思ってないだろう。
すると、俺がトイレを出てすぐに女が入っていった。
しまった!
流してない!
俺は走った!
「いやぁあっ!」
後ろから女性の悲鳴が聞こえる。でも、振り向かずにひたすら走った。
そうだ、俺の事なんか、誰も知らない土地に行こう。そして、新しい生活を始めよう。
心にそう決めて、どこまでも走り続けた。
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