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「助けて下さい」
と声が聞こえてきたかと思うと、女が走ってきた。
「兄ちゃん。痛い目に遭いたくなかったら、その女をこっちへよこしな」
続いて、柄の悪い男が厳つい顔でやって来た。どうやら女は、この男からかくまって欲しいらしい。
俺は持ち前の正義感を燃やし、女を背中に隠した。そして、優しく女にこう言った。
「大丈夫。俺が守るから」
すると男は声を荒らげ、
「兄ちゃん。あんまり格好つけ過ぎると大怪我するぜ」
と言いながら、パンチを繰り出してきた。
俺は持ち前の反射神経で、そのパンチをひらりとかわした。そして、男の横っ面に、強烈な右ストレートをお見舞いすると、男はがっくりとその場に倒れ込んだ。
「ありがとうございます」
そう感謝の言葉を述べた女の顔は、とても可愛くて、俺の好みだった。女は、俺にキスの嵐を浴びせ、俺達はそのままホテルへとゴールインし、熱い一夜を過ごしたのだった。
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