無機物の僕は彼女ことが気になっている

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恋愛しなくても生きていけるから良いかな。 考えることに疲れてきた僕の後方からバタバタと足音が聞こえて、それとともに僕は何者かに横へ押し退けられた。 「どけっ!!」 悪人面の男はスクールバックを大事そうに両手で抱えているのをぶつかった時に横目で見た僕は咄嗟に背後からその男の襟を掴み背中を地面に叩きつけた。 「てめぇー!!何しやがる!!」 怒りまくる悪人面の男はすぐに起き上がり、大声で怒鳴ってくるが僕はそれ以上に怒っている。 「人にぶつかってきたんだから・・・謝れよ」 僕は悪人面の男の胸ぐらを掴み持ち上げた。少し重たいなと思ったけど50キロのダンベルと比べたら軽い方だな。 「離せコラ!!」 「謝るまで離すかよ」 別に僕は不良でもなければ今は格闘マニアでもないけど、間違っていることは間違っているとつい言ってしまう質である。 「離してあげてください」
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