無機物の僕は彼女ことが気になっている

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彼女はニッコリと微笑んでいるが、僕は気まずさのあまり咄嗟にバックステップで後ろに下がった。その拍子に足元にあるスクールバックを蹴ってしまった。 「すいません。それ私のスクールバックです」 僕は足元に落ちているスクールバックを手に取り彼女に渡した。 「本当に助かりました。ありがとうございます」 「感謝されるようなことはしてない」 ただ僕はぶつかって来たから謝罪させようとしただけで、スクールバックを取り返したのはたまたまというか。 「でも暴力はいけませんよ」 「時には暴力も必要だと思うけど」 僕がそう言うと彼女めっと言って僕のでこに軽いチョップを入れた。
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