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袋が思った以上に大きくただでさえ最近溜まっていた疲れが出てくる、
するとやはり怒られたことが心のどこかに引っかかっていたのかネガティブ色が子濃いくなった思考に脳が蝕まれていく。
「はぁ~......確かに最近ミス連発の俺もわりぃんだけどよ、良い上司なら普通、最近ミス多いな疲れてんのか?とかって部下の心配するんじゃねぇのかよ」
自分の主張を正当化させるために自分も悪いと何度も言いながら不満と共に大きなため息を漏らす。
「ほんと、俺か上司かこの世からいなくならねぇかな......」
思考がマイナスに振り切り涙が零れそうになった時
手元で袋の音がなり気づく。
「でも大丈夫!今日の俺にはこいつがついてる!まだ明日も頑張れる!」
先ほど購入したうまし棒の袋を掲げ笑顔を取り戻そうとしたその時..
眩い、と言うにはまぶしすぎる閃光と耳を劈くような大きなクラクションの音、
そして今までの人生で一度たりとも味わったことのないほどの衝撃と考えうる最高級の痛みが身体を襲った。
「お、おい!あんちゃん大丈夫か!」
薄れゆく意識の中で聞き覚えのない声が自分を呼んでいる、
その事実なんだか少しうれしかった......
俺は意識が無くなる前に一つの心残りを声にしていた。
「う....ましぼう......いっぽんぐらい....くいたかったな........
その思いを残し俺はこの世界を去った。
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