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「ねぇねぇ~ところでうまし棒ってどんな形してるの?」
「はぁ!?お前そんなこともわかんねぇで探すの手伝ってたのかよ!」
協力してもらっている手前あまり強く言ってはいけないのだろうが、
変な世界、変な生き物、変な景色の三連コンボのせいで俺の中のまともな感性が崩壊しつつあるのだろう、
俺は思い切り感情を乗せた言葉を発してしまっていた。
「う、うん~困ってたみたいだったし僕も暇だったから....」
このうましもんは暇なんて理由でわけも形もわからない物を探すのを手伝っていたと言うのだ、
元いた世界ではこういう奴が詐欺とかに合うお人好しっていうんだろうなと自分でもよくわからないことを考えていた。
「いいか?うまし棒ってのはだな小さいプラの袋に入った棒状の菓子だよ、うまいし安いしで俺みたいな貧乏人の救世主とも言えるシロモノだ」
「とりあえず棒の形の袋を探せばいいんだね~?」
「まあ概ねそんな感じだ、かなり大量に持って来てるはずだからこの辺に落ちてりゃすぐわかると思うんだがな」
俺は辺りの草原と言っても差し支えないだだっ広い障害物といえば、
変な形した木やよくわからない生き物くらいの場所を見渡し一人言のように言った。
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