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吉原さんはからかうように佐藤コージの顔に自らの顔を近付ける。
「…どうなんだ???…」
佐藤コージは顔を真っ赤にして、席を立ち上がる。
「…キライだよ…オマエのことなんか、大キライだ…」
佐藤コージがわめく。
「…ホー、キライなんだ、昔、あれほど面倒を見てやったのに…」
「…面倒…誰が…」
佐藤コージが吐き捨てる。
佐藤コージは心底吉原さんが苦手らしく、
明らかにビビっていた。
「…生意気を言うと、また…」
吉原さんが、口にすると、佐藤コージは席を立って、逃げ出した。
文字通り一目散に店を飛び出す。
その様子を見た吉原さんが心底楽しそうに笑う。
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