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「時間差攻撃みたいなもので、目的は別にあった。しかし、それをごまかすた
めに、アタシやアンタを呼んだ」
吉原さんが自信たっぷりに解説する。
アタシは呆気にとられた。
「まるで、スパイみたい…」
「そうかも」
と、吉原さん。
ゲッ、吉原さんってスパイなのか…
まさか、そんな…
アタシはめまいがした。
アタシの中に誰かが入っている。
アタシが誰かオトコのひとと繋がってる。
アタシの感覚は今まさにそれだった。
なぜだかはわからない。
うまく説明できないのだけれど、なんというか、そんな感覚だった。
…まるで、ジャンキー(麻薬中毒者)…
アタシは自分のことをそう呼ぶ。
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