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「まあ、中学生の時に習った範囲の確認テストだったし」
「そんなん、今の今まで覚えてるわけないやん。
幕末?
何それ美味しいん?ってレベルやし」
「それはちょっと不味いね」
うん、やばいねん、と響ちゃんは他人事のようにケラケラ笑ってそう言った。
私は三ヶ栄さんという、最強の助っ人であり先生である人がいるので日本史では困らないようになりつつある。
最近は新選組のことも少し気になり始めたくらいだ。
なんて三ヶ栄さんに言えば、たちまち大変な事になるから、まだ秘密にしておくけれど。
「にやけてるし。
ふん、それがリア充の余裕ってやつか!」
「ち、違うもん。
ほら、それよりも、今日は古典で百人一首の小テストでしょ。
覚えなくちゃ」
視線をそらしてカバンの中から教科書を取り出した。
わざとらしく話題を変えた私にニヤニヤとした笑みを見せた響ちゃんは、机の上で頬杖をついた。
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