番外編・袖振り合うも他生の縁
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もう大丈夫やなと思い「ほな、僕行くわな」とその子に告げた。 律儀に頭を下げながらお礼を言ってきたその子に、僕も微笑みながらお礼を言った。 参道の脇を歩きながら、不思議な女の子やったなぁと笑う。 出店に戻れば少し列が出来ていて、オカンがくるくると働いていた。 「さあ、頑張ろか。 帰って初売りの準備もせなあかんし」 ふう、と息を吐いて足を一歩踏み出した。
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