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そして将校達が出て行くと会議室の外では話す将校達が談話をしているが一人は一直線にその男の元へと歩き胸ぐらをつかんで壁にぶつける。
「零条てめぇマジで調子のってんじゃねぇぞ」
零条は壁にぶつけられたことで手に持っていた灰皿を落としてしまう、零条の目線は鳴海ではなく落ちた灰皿の方を向いていた。
「怠いからつっかかってくんじゃねぇよ雑魚。」
その言葉にさらに激怒した鳴海は怒号を上げて再度壁にぶつける。
「じゃあ勝負しやがれ、俺と」
その言葉と同時に零条を訓練場まで連れて行く、師龍と王騎はため息をついて二人の後を追いかけ綜馬も興味本位で付いて行く。
そして訓練場に着くと二人は魔神器を持って向かい合う、どこから噂が流れたのか野次馬たちも集まってくる。最強と中将の殺し合いを見れるということで将校も見学に来ていた。
その中には緋花隊や師龍隊、上条隊まで来ていた。
「つかよ、本気で勝てると思ってんのお前」
奉天画戟を持った零条は怠そうに鳴海に問いかける、それに対して殺意剥きだしな鳴海は黙っていた。
そして鳴海は魔神器である剣を地面に指して唱える。
「憑依しろネビロス!」
そして鳴海の体を魔力が覆う、それを見て零条は深くため息を吐く。
そして魔力が晴れると鳴海は赤い衣に身を包んだ姿で魔神器は剣ではなく大鎌に変わっていた。
「さぁてやりあおうぜ零条!」
その声と同時に鳴海は距離を詰めていく、しかし零条は構えることすらしない。
そして鳴海が攻撃していくと状態を反らすなどをして避けていく、一切奉天画戟を使って受け止めることさえしないのだ。
「どこまで舐めてんだよ、やる気あんのか!」
「ねぇよ、こうやって避けときゃ後はてめぇが自分で自滅するんだし」
零条は冷たく返すと再び避け続ける、しかしその時零条は奉天画戟で受け止めた。
「一応は成長はしてるらしいな…あ!」
すると何かに気づいた零条は後ろへ距離をとって構えると唱える。
「憑依して秒殺するのが一番手っ取り早いじゃん!半憑依しろベルフェゴール!」
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